在宅介護で要介護2の方が使える情報

家族が要介護度2と宣告された。

目次

【要介護2】の方に役立つ制度①介護サービスの負担額が低くなる

実は、介護度別でひと月に所持しているポイントのようなものがあります。

(正式名称:区分支給限度額「単位」)今回の説明の中では、この正式名称は使わず「ポイント」と言い換えて説明をします。

このポイントは、以下のように割り振られています。

このポイントを活用することで、介護サービス利用料が実際の料金の10%〜30%だけの負担になります

具体的な活用例を見ながらイメージしていきましょう。

1ケ月197,050円のサービスを利用した場合
10%の自己負担の方は、19,705円だけの負担で済みます!

「要介護2」19,705ポイントを活用した場合の具体例

この場合の利用は、合計で約14,500ポイントほどです!

10%負担の方は14,500円
20%負担の方は29,000円
30%負担の方は43,500円となります!

※10%〜30%という幅は状況によって異なりますが、要介護2の方のうち9割の方は10%だけの負担で利用できているのが現状です。

【要介護度2】の方に役立つ制度②介護ベッド・車椅子が利用できる

要介護度2の方が「介護ベッド・車椅子の利用」に活用できる介護保険について解説していきます。

制度の概要

要介護2以上の方は、介護保険サービスを活用して介護ベッド・車椅子をレンタルできます。

最も低いグレードであれば全て併せても
1,000円でレンタルすることも可能です。

車椅子はタイヤにハンドルが付いている自走用、タイヤにハンドルが付いていない介助用があります。

また、長時間、車いすに座っている方のおしりを痛めないようにクッションなどの補助具もレンタルすることができます。

制度を使うことで生活がどう変わるか(活用しなかった場合)

床からの立ち上がりが大変、長距離歩行が大変な方がベッドや車椅子を利用すると、どのように生活が変わるかイメージしてみましょう。

介護ベッドを利用しなかった場合の生活

介護ベッドを利用しなかった場合は、布団からの立ち上がりが大変なため、家族が毎回布団から立ち上がらせてあげたり、寝かせてあげる必要があります。

また、トイレに行きたい状況となったとき、周りに誰もいなかったりすると、一人で頑張ってしまい、体を痛めてしまう可能性も考えられます。

車イスを利用しなかった場合の生活

車椅子を利用しなかった場合、長距離歩行ができないため、段々と外出しなくなっていきます。

それが続いてしまうと、歩けなくなるという悪循環に陥り歩行状態が悪くなるだけでなく、認知機能の低下も心配されます。

制度を使うことで生活がどう変わるか(活用した場合)

介護ベッドを利用した場合

介護ベッドを利用した場合、一人で起き上がって歩き出すことができたり、ベッドに座って横になることができます。

そして、このような動作をしたときに、体への負担が軽くなり体を痛めにくくなるのです。

車イスを利用した場合

車椅子を利用した場合は、長距離移動ができるようになるため、外出頻度が増えて家族と外出ができるようになります。

また、デイサービスにも車椅子ごと行くことができるため、社会参加が増えて生活の満足度を上げることもできます。

時々、「ベッドを使うと足腰が弱くなる。床からの立ち上がり動作も運動の一つ。」というイメージをもった高齢者や家族の方がいます。一理あるかもしれません。

ただ、布団からの立ち上がりにエネルギーを注いで、効果的な運動をする機会を逃しては意味がありません。

自宅の環境はベッドなどを用いて整える、運動はデイサービスなどでする方が合理的です。

【利用の申し込み方】

介護保険サービスを利用する際は、必ずケアマネジャーに書類作成、介護サービス事業所との仲介をお願いすることとなります。

【要介護度2】の方に役立つ情報!施設入所を考えておく

要介護度2の認定を受けている方は、介護施設の入所も考えておきましょう。

介護施設の中でも最も入所の可能性が高い施設が特別養護老人ホームです。(以下:特養)

特養は要介護3の認定から入居が可能となります。

要介護3は自宅で介護を続けるか、施設入所するかを決める分岐点と言うわけです。

要介護3になってから施設入所を考えればいいじゃないか。

と考える方もいらっしゃいますが、お勧めしません。

要介護3の認定が下りていると言うことは、実際は認定が下りるその前段階から要介護3の範囲で介護をしているからです。

介護をされている多くのご家族が、介護施設をリサーチするタイミングを逃して慌ただしく施設入所の準備に取り掛かっているのが現状です。

特養の入所を進める段取りや必要な手続きは次の通りです。

このように、少なくとも1ヶ月程の時間がかかるので、①の情報収集と②の施設見学を要介護2の段階でしておくことをお勧めします。

在宅介護で【要介護2】の方に使える制度(情報)のまとめ

今回、3つの制度(情報)を紹介しました。

  • 要介護1よりも要介護2の方が介護サービスを多く利用できる
  • 介護ベッド、車椅子を保険適用して利用できる
  • 施設入所を考えておく

この3つのなかでも、要介護2で使える制度(情報)はやはり2番の介護ベッドと車椅子です。

要介護2の認定が下りたということは、床からの立ち上がりが大変だったり、長距離歩行ができないという場合が多いです。

床からの立ち上がりが大変、長距離歩行ができないということは、トイレに行くことが大変になってきています。

要介護3の認定が下りる多くはトイレ介助が必要になってきた場合です。

多くの家族が施設入所を考え始めるきっかけはトイレ介助が始まったときです。

要介護2という認定は本人、家族で施設入所について話し始めるきっかけでもある介護度です。

介護サービスを整えるだけでなく、担当のケアマネジャーと少し先のことを相談することも意識しましょう。

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